今週のお題「お気に入りの飲み物」
「ちょっと疲れてるからコンビニで栄養ドリンクを買って飲もう。」
「今日は徹夜で勉強するからエナジードリンクを飲んで頑張るぞ。」
という人は多いのではないでしょうか。
僕も勉強するときや運動するとき、良くエナジードリンクを飲んでました。
しかし、栄養ドリンク(エナジードリンク含む)って
本当に効果あるの??
と気になったので調べたことをまとめました。
本記事の内容
栄養ドリンクで疲労は回復しない
疲労回復
栄養補給
元気ハツラツ
など、いかにも体によさそうなうたい文句でたくさんの栄養ドリンクが売っていますが、
実はこれらの商品の中には1つも疲労が回復する商品はないという実験データがあります。
よく、「タウリン○○○○mg配合」と書いてありますよね。
でも、そもそもタウリンが疲労回復効果があるという科学的根拠はないです。
タウリンにだけ言えることではないですけど、
「タウリン500mgと1000mgなら多い方が疲れに効く!」なんてことはありません。
もともと効果がないのですから、、、
なぜ栄養ドリンクは売れるの?
効果がないとは言ったものの、コンビニに行けば沢山の種類の栄養ドリンクが置いてありますよね。それだけ需要があるのです。
疲労回復しないのになんで沢山売れるのか、それは
元気になった気がするからです。
元気になった気がする4つの要因
では、なぜ元気になった気がするのか。
栄養ドリンクの中にはほぼ全ての商品に
- 糖類
- ビタミンB1
- カフェイン
- アルコール
が入っています。(一部カフェインフリーのものもありますが)
この4つの効果が合わさって疲れが取れたような気がしてしまうんです。
1糖類
この糖類というのはいわゆる砂糖です。
砂糖ってカロリーが高いですよね。
ということは体を動かすエネルギーになるんです。
さらに、糖類はエネルギーに変わりやすいという特徴があるので、取り入れてからすぐに体を動かす元のエネルギーになります。
2ビタミンB1
このビタミンB1は、糖類をエネルギーに変える働きを手助けしてくれる役割があります。
沢山の糖類が入ったドリンクを飲むと、そのすべてをエネルギーに変えることが出来ないくらい体に糖分が入ってしまいます。
そこで、このビタミンB1がエネルギーに変える働きをサポートしてより短期間でたくさんのエネルギーを作ってくれます。
3カフェイン
目を覚ますために良く利用されるカフェインは、中枢神経を興奮させることで疲労を感じにくくさせています。
それにより一時的に眠気を覚ましたりする作用もあるんです。
ただ、あくまでも疲労を感じにくくさせるだけです。
4アルコール
アルコールには気分を高揚させる効果がありますので、少量のアルコールを取ると元気な気分になります。
実は栄養ドリンクの中にはアルコールが入っているんです!
ただ、日本の法律上1%未満のアルコールは酒類に該当しないので普通に誰でも買えます。
アルコールに弱い人や小さい子は注意しましょう。
このような4つの作用がお互いに合わさり、体力が回復して元気になった気持ちになるのです。
栄養ドリンクはドーピング
栄養ドリンクを飲んで元気になった気持ちになっても体は疲れ切っています。
少しの時間だけ体に溜まった疲れを忘れることができても、根本的に疲労を回復しているわけではありません。どんどん疲労が蓄積されていきます。
毎日栄養ドリンクを飲んで疲れを感じないように疲れをごまかしているのはドーピングと同じようなものです。
いつかは体が耐えられなくなってしまうでしょう。
「どうしてもこの一日は徹夜で頑張らなきゃいけない」
という時は良いですが、毎日習慣化して飲んでいる人は要注意ですよ!
実は体に疲労が溜まり続けていますよ。
バランスよい栄養補給と休息が一番
確かに栄養ドリンクにはその他ビタミンなども大量に含まれていますが、
(1日に必要な摂取量の数倍~10倍も含まれているものもあります)
一度に大量に栄養を取ったとしても大半は体に吸収されずに尿として外に出てしまいます。
栄養は適量の食事でとるのが一番です。もし栄養ドリンクを飲むとしたら、疲れすぎていたり風邪をひいてしまって食欲がない時に使うのがよいでしょう。
また、疲れたときは休むが一番です!
なかなかゆっくり休むことができない人も多いと思いますが、
疲れて体がだるい→栄養ドリンクを飲む→目が覚めてしまい寝れない→疲れが取れない
という悪循環になってしまうので一週間に一度でも栄養ドリンクではなくバランスの良い食事をとり、夜は早く寝てしっかり体を休めましょう!
夜早く寝て朝早く起き、ゆっくり準備をして満員電車を避けて早く出勤をすればストレスも少なく一日を過ごせますよ。
補足 疲れには鶏の胸肉が効く!
「渡り鳥って1万キロ以上を移動するのに何で疲れずに長期間飛行できるのか。」
と疑問に思った研究者が研究したところ、ある成分が疲労回復に有効だったということがわかりました。
それは、渡り鳥の羽の付け根に多くある「イミダペプチド」という成分です。
実はこの成分こそが疲労回復に有効であることが明らかになったのです。
イミダペプチドは、鶏肉や牛肉、豚肉にも含まれていますが、鶏の胸肉にもっとも多く含まれています。その他にカツオやマグロの尾びれの部分にも多く含まれていますので疲れを感じたら積極的に食べましょう!